航空部用語集
その他の用語
むき・・・全国の航空部に伝わる伝統の儀式。主に合宿内でお祝い事に催される。「めでたい」が聞こえたら要注意。
卵・・・久住合宿においてもっとも栄養価の高い食べ物。朝食の友である。
ソルジャー・・・合宿中に係を持たない(持てない)者がなる職業。足軽侍、歩兵に相当する。機体を走って取りに行くのが唯一の見せ場。
ラリア・・・オーストラリアの略称。長期休暇に練習しに飛ぶ人が多い。良い経験になる。
久住滑空場・・・大分県直入郡久住町にある滑空場。あたり一面が高原で、正面には久住山がそびえたち、後方には小さな町が見え、まるで日本ではないような雰囲気を漂わせている。海抜約800mの位置にあるので多少空気が薄く、ここでスポーツをするとちときつい。交通の便は劣悪、天候の変わりかたは急速である。空域は半径9km以内、高度7000ft以下。ここの格納庫は、おそらく九州一グライダー密度が高い。
久住宿舎・・・久住滑空場を利用する際に宿泊する施設。久住町の公民館を借りている。近くには、久住町一のスーパーがあるため、多少壁が汚く、トイレが非常に臭い以外にはこれといって不便は感じさせない。昔は高原荘というホテルのプレハブ小屋を使っていた。現在は使われていない。
ショート・・・着陸の際、予定の場所よりかなり前に接地してしまうこと。ロングよりは喜ばれることが多いが、久住ではあまりやりすぎると丘にささるので気をつけること。
白川滑空場・・・熊本県熊本市小島中町にある滑空場。索から離脱すると、すぐ前に海が広がり、空と海との視界の共存が本当に飛んでいるという実感を味あわせてくれる。地平線が久住に比べると非常に見やすく、練習機はASK21のため、基礎科目練習には最適の滑空場である。滑空場の北にある金峰山ではリッジソアリングを体験できる。ただ、釣りの名所でもあるため、釣り客に対する安全を重視しなければならない。最近は整備工事が行われていて、行くたびに姿を変えつつある。あと、川に飛び込むのもやめましょう。
滞納・・・お金を払わないこと。合宿費は当日払えないといっても、いつまでに払うと会計さんに約束すればうまくいくことも多い。ただ、こればっかりやる大学だと、合宿自体が成り立たなくなる。ずっと知らんプリすれば、そのまま終わるかもしれないが、お金よりも大事な信用をなくすことになるので、ちゃんとお金ははらいましょう。
トーストウィンチ・・・七大戦の行われる関宿滑空場(千葉県)にあるドイツ製のウィンチ。普段我々が使う、車を改造したウィンチと違って、最初からウィンチとして作られた純血サラブレッド。
ドタキャン・・・合宿当日になってキャンセルすること。頼んでおいた食事分ぐらいは当然負担しなければならないが、パック旅行などでは全額負担となるのでご用心。その言い訳は、家庭の事情とするのが一般的。
オートパイロット・・・自分の意志とは無関係に勝手にグライダーが動くこと、またはその行為。初心者のときに、綺麗な上昇や着陸をするときは、一般的にこれが作動していることが多い。メイン制御装置は教官である。
神の右腕・・・類義語:オートパイロット。滑空姿勢などがフラフラしたり、あさっての方向へ向かって飛んでいったりして、あわや危険だというときに、なぜか何事も無かったかのように回復することがある。これを神の右腕と呼ぶ。ちなみに、この時に、搭乗者が無線のトークスイッチをいれていると、神のありがたいお言葉が、地上の人にも降臨する。
食当・・・食事当番の略。合宿中、唯一一人の世界に入れる仕事。メシを作ったり、天気図を書いたりとなにかと大変だが、基本的にヒマ。ゆっくり羽根をのばすなり、たまりまくったレポートを書くなりしましょう。
土手1・・・白川滑空場において、一番陸がわにある土手の入り口の監視。グライダーの進入中、発航中は入ってくる車を命がけで止めねばなるまい。人通りが(土日は)多いので、見学者が来たらグライダーの説明をしてあげましょう。
土手2・・・白川滑空場において、車がとおる道とジャリ道が交差する三叉路のところにある土手の入り口の監視。グライダーの進入中、発航中及びリトリューブ中は入ってくる車を命がけで止めねばなるまい。人通りが(土日は)多いので、見学者が来たらグライダーの説明をしてあげましょう。たまに、目の前でおこちゃまがソリで遊ぶのでご用心。
後方監視・・・1.久住滑空場で、車が入ってこないように見張る役職。 2.白川滑空場でウィンチの後方を見張る役職。滅多に人とか来ないのでソルジャーに疲れた人たちが療養するために行くとこ。
中間点・・・白川滑空場でピストとウィンチの真ん中あたりに配置される役職。発航のたびにランウェイのクリアを確認したり、ウィンチやリトカーのシーバーを中継したりと結構忙しい。
GOODAY・・・機材の買出しや、つなぎなんかをよく買うところ。ここの買い物かごと、カートが部の機材庫にあるのはきっと気のせいである。。
GUSTO・・・主に部会のあとに、空腹を満たすために行くレストラン。洋食セットの飲み放題スープとドリンクセットでおなかがドプドプになるのがプロ。
ロング・・・着陸の際、予定の場所よりかなり奥の方に接地してしまうこと。教官に怒られる、機体とりには睨まれる、ピストには文句を言われる、などあまりいいことはない。
松原・・・九大航空部が久住に行くとき、帰るときに必ず寄る場所。なお帰りには松原じゃんけんという行事があり、負けた者は全員にアイスをおごることができる。後輩が唯一先輩におごる機会が作れる。負けると精神的なダメージを受ける。
浜勝・・・合宿帰りによって、ウェイトレスさんを困らせる。ここにはいると、みんなの空腹中枢が刺激され、潜在能力を引き出すことが可能。だから、麦ご飯はもちろん、ドレッシングや漬物まで死ぬほどお替りするのである。ムッツは、豚汁が好き。
ドラ教・・・ドライバー教習の略。自動車の免許をとったものはこれをやってもらおう。ほとんどの場合部車で行い、監督者はその大学の正ドラ。慣れない車、知らない道の夜の運転は結構怖い。
正ドラ・・・正式なドライバーのこと。その認定基準は各大学さまざまである。いわゆる部車の管理者。大ボス。実は負ドラというのもあり、符合が違うものどうは引かれあうことがあるそうだ。
つなぎ・・・航空部のユニフォーム。いかに汚れているかでその人の貫禄を表すことができる。
ウィンチ・・・グライダーを索(ワイヤー)で引っ張るための大型糸巻き機。要専用免許。
リトウィンチ・・・久住で、グライダーを引っ張って離脱した索を回収するウィンチ。
リトカー・・・白川で、グライダーを引っ張って離脱した索を回収する車。専用のフックが付いている。リトウィンチに相当。現在はパジェロをリトカーとして使用中。
パジェロ・・・GSSで使わなくなったパジェロを委員会が所有する事となった。リトカー、ハウトレの牽引ができ、ナンバーもついているので部車としての使用もできる。ただし、エアコンが入らないのが玉に傷。
ウィンチマンノート・・・ウィンチマンになろうと志すものが、まず挫折する難関。これを全部うつすことが、発曳航の認定基準という暗黙の了解がある。代々受け継がれるものなので、間違ってうつすと大変。
対プリ・・・航空部にいる第二の目的。テスト期間になると同じ学科の先輩が神様に見える。
耐検・・・グライダー版の車検。耐空検査の略称。グライダーを養うのには結構手間がかかる。10年に一度はオーバーホールもする。
やっちま(語尾を切るのがコツ)・・・ボンドの名言。いつしかこれが航空部での共通語となっている。しくじったときに言おう。